中村カウンセリングルームでは、精神分析的な視点を大切にした心理支援を志す若手臨床家の方々を対象に、少人数制のグループスーパービジョンを開催します。
こんな方におすすめです:
精神分析的な臨床に関心があるが、学ぶ機会が少ない
実践を重ねる中で、自分の臨床に迷いや手応えのなさを感じている
一人職場で、臨床や自分の気持ちを話せる場がない
臨床心理士ではないが、臨床心理学の基礎をしっかり学びたい
自分の見立てに不安があり、振り返りの機会がほしい
他者の視点も取り入れて、臨床を深めたい
■ 開催のねらい
精神分析的な理解や関係性の見立ては、個人心理療法に限らず、**学校・福祉・医療など多様な臨床場面で有効な「こころの地図」**となります。
スクールカウンセリングや児童福祉の現場など、「枠」や「構造」があいまいな領域では、現場のダイナミクスに巻き込まれることは避けられません。
しかし、だからこそ、その場で感じ、考えるための「こころのセンサー」を育てることが求められます。
精神分析はその感覚を言語化し、持ち直す手がかりを与えてくれます。
理論を学びつつ、日々の臨床をより深く見つめ直してみませんか?
■ 開催概要
対象者:臨床心理士または公認心理師
※資格取得後おおむね5年目までの方を想定していますが、ブランクがある方、これまでスーパービジョンを受ける機会がなかった方など、10年前後の実践歴の方まで歓迎します。
形式:Zoomによるオンライン開催(少人数制:参加者5名+中村)構成:
- 全3回/1クール(3ヶ月)
- 原則毎回の参加をお願いします
- 前半1時間:精神分析的心理療法の基礎理論の学習(ゼミ形式)
- 後半2時間:事例検討とグループスーパービジョン
提出事例について:
- 個別の面接事例。頻度は不問。 - 概ね高校生から成人まで、対象者や領域は不問※個別事例がないが今後持ちたい意欲のある方は事例検討はオブザーバーとして参加可能教科書(資料配布あり):
Nancy McWilliams(1994)
『パーソナリティー障害の診断と治療』(創元社)
※ゼミ形式で丁寧に読み進め、理論の吸収を助けます
日程(第Ⅰクール):
7月6日(日)
9:00〜12:00
ゼミ①「第1章 なぜ診断するのか」+事例検討
8月3日(日)
9:00〜12:00
ゼミ②「第2章 精神分析的性格診断」+事例検討
9月14日(日)※
9:00〜12:00
ゼミ③「第3章 パーソナリティの発達水準」+事例検討
※9月7日は心理臨床学会のため第2日曜開催参加費:50,000円(1クール3回分) ※事前支払い制
申込締切:2025年6月21日(土)
■ 3ヶ月1クール制に込めた想い
このグループスーパービジョンは、「1年単位の契約」ではなく、3ヶ月ごとに継続を選択できる設計にしています。
それは、続けさせられるのではなく、自ら「続けよう」と選び取る力を大切にしたいからです。
カウンセリングにおいても、セッションは「一回一回が契約」であり、クライエントが毎回の参加を自分で選び続けることが支援の基盤となります。
本グループも同様に、一回に賭ける覚悟や志を育てる場でありたいと願っています。
臨床を丁寧に生きていく姿勢を、ここで一緒に育てていきましょう。
■ スーパーバイザー
中村浩之(臨床心理士/公認心理師)
臨床歴19年目。医療・教育・福祉・開業など多様な領域で臨床を継続。現在は開業を中心に、力動的アセスメントやパーソナリティ障害の理解と支援に注力。
教育分析およびスーパービジョンを合わせて200時間以上受けた実践を土台とし、
精神分析「一辺倒」ではなく、精神分析7〜8割+他技法2〜3割の統合的スタンスで取り組んでいます。
現場のリアルに即した、温かく開かれたスーパービジョンを大切にしています。
■ お申し込み・お問い合わせ
申込締切:2025年6月21日(土)
申込方法:中村カウンセリングルームの公式サイトよりお問い合わせください
■ 最後に
スーパービジョンが初めての方も、ぜひお気軽にご相談ください。
学びながら考える。考えながら感じる。そして感じながら生きていく。
自らが受けたスーパービジョンと教育分析が血肉になり、血肉になったものを使うのが臨床です。そんな臨床家としての基盤を、一緒に育てていけたらと思います。
みなさまのご参加を心よりお待ちしております。